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千住ではじめる#03

3月10日(土)千住ではじめる03晴天の中、千住ではじめる03が開催されました。千住ではじめる03では、(株)ブルースタジオ大島芳彦さんの講演や駄菓子屋ハウスへのアイディアの講評会などを行いました!少し早めに大島さんに千住にお越し頂き、会場に向かいながら千住まち巡りを行いました。空き家利活用物件や駄菓子屋ハウス、そして柳原の路地など、千住らしさを少しでも感じで頂いたのではないでしょうか。会場は東京未来大学の教室。会場は100人を超える満員でした。盛り沢山すぎる会でしたので、、まずは、千住ではじめる03の大島さんの講演内容についてご報告致します!いつものプロジェクト紹介の後、足立区立郷土博物館学芸員の多田さんから千住の歴史についてレクチャーをして頂きました。千住宿は江戸時代最大の宿場であり、商業が非常に発達地域であることや、また千住由来の芸術作品が多く、東側の地域は元々景勝地で、風光明媚な地域だったとのこと。その後、平坦であり、地下水が豊富で、川が近いことから、小さな町工場が増加し、工場地帯となり、その周囲には住宅街が広がっていく。江戸から戦後の高度成長期までの歴史のレクチャーからは、知らなかった千住の一面を知ることができました。大島さんの講演は、趣味が街歩きで、角を曲がった先に何が現れるか分からないこの千住のような街が好きだと、レクチャーを開始。建物を使いこなす時代が来たと感じながら活動を始め、約20年の活動の経験を通して、この地域で・この時代でしかできないことを、ファンを集めることが大事であると、たくさんのお話を頂きました。大島さんからのレクチャーでは、幾つかの要点がありました。〇「もの・こと・時間」のデザイン「こと」:空き家のような困った建物が増えていることは、その存在意義や地域との関係性を失っていることであり、周辺との関係がどう変わったかを見定める(調査・街歩き)ことが大事である。それによる活用方法の気付きやそれを伝えるプロモーションが必要。「時間」:時間のデザインとは、不動産管理業に加えて、建物が使われること・継続されることが大事であり、時間のデザイン=マネジメント、クリエイティブなデザインが必要である。いまの時代には、「もの・こと・時間」を考えながらデザインしていかなくてはいけない。〇新しい「共」をみつけること地域社会で空き家の活用方法を考えていく。かつては、私と公をつなぐ要素として共(common・public)が存在したが、現代ではこの共が希薄化し、失われてしまった。いま重要なことは新しい共を見つけなくてはいけない。〇当事者意識成長する時代では、付加価値という言葉が好きだった。いま求められるのは、隠れている価値を見出すことや再編集して価値に変えること。日用の美が生活の本質であるとすれば、木造在来工法の建物も、団地も、風呂無しアパートにも価値を見出すことができる。そして空き家や地域のリノベーションは、共感の和・連鎖が重要。見立てて、伝えて、共感をすることを通して、「当事者」意識が生まれる。〇そして「物語」を。当事者意識は、過去の「消費者」との対義的意味があるが、ビジョンをもつこと・賛同すること・共感すること、そして当事者と街をつくること、そのためには「物語」が必要である。あなた・いま・ここでなければできないこと、今こそすべきであることを考える。建物という物件を物語にする・関係性を築いていく。大島さんのお話は、力強く刺激的で、大島さんの経験に裏付けられた説得力のある講演でした。手掛ける仕事もどれも素晴らしいものでした。千住 Public Network EASTは、地域の失われた共(public)に代わる新しい存在として、そして共感を呼べるような活動を通して多くの当事者を生み、この地域の空き家に物語をつくる存在にならねばと思います。これからこの千住での活動において多くの宿題を頂いた気がします。懇親会での大島さんが千住には荒川などの地理的な条件によって城郭都市のように都市に限界(境界)があるということが街の特徴であると話していたことが印象的でした。常磐線などの沿線と荒川等で境界が明確なこの地区をどうデザインするかが今後問われるような気がします。懇親会では、北千住駅東口のお店から料理を植村さんご協力のもと揃えました!そしてお酒もたくさん。本当に楽しい懇親会でした!駄菓子屋ハウスのアイディア募集については、後日レポートします!